以前にも紹介しましたが、Puppy Linuxをインストールしたあとに、まずインストールするものといえばブラウザです。僕は、異なるPC・OS間(あるいはスマートフォン)でもブックマークや拡張機能を同期できるオープンソースのGoogle Chromeをインストールします。Google Chromeならパッケージマネージャからインストールできますが、今回はpupsaveを消費することのないGoogle Chrome portableをインストールします。
Google Chrome ポータブルは、Precise Puppy 571JPでそのまま動きます。さらに、Google Chrome ブラウザをパピーに組み込むことなく、その設定ファイルとともに1つのフォルダにまとめて、1クリックで使えるようにしたものです。 /mnt/home以下などに、 パピースペース(pupsave)の外に置いて使います。置き場所は NTFSやFATなどWindows用ファイルシステム上でも構いません。
一番大きいメリットは、Google Chrome はそれ自体が大きく、使用中に大きな一時ファイルを作ってしまうので、 通常のインストールではパピースペース(pupsave)を消費してしまいます。 またデフォルトのダウンロード先が /root/Downloads と、これもパピースペースなので、大きなファイルをダウンロードしようとするとハングアップすることがありますが、Google Chrome portable では、Google Chrome本体と設定ファイル、ダウンロード・フォルダやキャッシュなどのすべてを1つのフォルダに収めています。 これをパピースペースの外に置けば、パーティションの容量の限りで使えます。今後は、Puppy Linuxのアプリケーションのポータブル化が進む気がします。


それでは、Google Chrome ポータブルのインストールの方法を説明します。

1 まず、google-chrome-portable-0.6.tar.gz をダウンロードします。必ず、 /mnt/home以下 や /mnt/sdb1以下 など、HDDやUSBメモリがマウントされたところでダウンロードして、展開してください。パピースペース(pupsave)の中でダウンロードしたり展開するとポータブルの意味がありません。

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2 ダウンロードが終了しました。

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3 google-chrome-portable-0.6.tar.gzをクリックするとXArchiveが起動します。「全選択」をクリックして、「解凍」します。

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4 google-chrome-portable-0.6フォルダをクリックしてください。 フォルダが app icon のように歯車が見えていると、 クリックでGUI画面が開きます。 そうでないときは普通にフォルダが開くので、その中にある実行ファイル shell script icon google-chrome-portable をクリックしてください。すると、GUI画面が表示されます。「Google Chromeのウェブ・ページからダウンロード」をクリックして、 最新の Google Chromeの 32bit .deb パッケージを任意の場所にダウンロードします。 ダウンロードが完了したらブラウザを終了させてください。 google-chrome-portableのGUI画面に戻ります。たとえば /mnt/home/precise/chrome/google-chrome-stable_current_i386.debにダウンロードしたとします。ファイルマネージャで google-chrome-stable_current_i386.deb をドラッグし、GUI画面の入力欄にドロップします。すると、google-chrome-portable はインストーラとして機能し、 自動的にインストールが進みます。

ダウンロードの画面です。ここでは、必ず「ファイルを保存する」を選択してください。(画面では、「プログラムで開く」となっています。すみません。)

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OKをクリックします。

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5 あとは自動的にインストールが始まります。

下の画面が表示されます。僕は「スキップ」を選択しました。

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6 インストールが進んでいきます。

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7 インストールが無事完了しました。

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8 無事にGoogle Chrome がインストールできました。

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