ウェブサービスで競争が激しくなっているジャンルといえば、オンラインストレージサービスでしょう。もともとサービスとしての寿命がそれほど長くなく、数年持たずに閉鎖ということも多いジャンルですが、近年はこの傾向がいっそう顕著になり、大手企業が運営するサービスであっても撤退や無料プランの終息が相次いでいます。僕は、大切なファイルをアップロードしていたのであせりました。
ここ2~3年で完全に撤収したサービスとしてはリコーの「quanp」、NAVERの「Nドライブ」、キングソフトの「KDrive」、また無料プランを終息したサービスとしては「SugarSync」、「Wuala」などがあります。
これらのオンラインストレージサービスは決してマイナーなものではありませんでした。それが姿を消していくというのは、ユーザーにとってはショックなできごとです。
しかし、存続しているサービスもあります。また、スマートフォン対応など進化が著しくなっています。ここでは、無料プランが用意されていることを条件に、これは使えると思ったストレージサービスをあげてみました。

Dropbox

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 Dropboxが運営。無料で2Gバイトまで利用可能です。言わずと知れたオンラインストレージサービスの老舗で利用者も多く、連携するサービスやアプリも豊富ですが、無料で与えられるストレージが2Gバイトというのが少ないような気がします。ただ、僕はメインで使っています。


OneDrive

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 Microsoftが運営。無料で15Gバイトまで利用可能。かつての「SkyDrive」から改名。何と言っても無料で15Gバイトというのが魅力ですね。

Googleドライブ

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 Googleが運営。無料で15Gバイトまで利用可能。容量はGmailなどの同社サービスと共用。僕はグーグル社の安定性を評価しているので、Googleドライブもよく使います。特にクライアントソフトにLinuxで動作するものを発見してからよく使うようにまりました。

Box

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 ボックスジャパンが運営。無料で10Gバイトまで利用可能。2014年春に日本語サービスを開始し、インターフェースも完全日本語化されたました。オンラインでのプレビュー機能が強力です。

Yahoo!ボックス

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 ヤフーが運営しているあまりにも有名なサービスです。無料で5Gバイトまでです。

Amazon Cloud Drive

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 Amazonが運営しています。無料で5Gバイトまで利用可能。写真共有を目的としたモバイルアプリ「Amazon Cloud Drive Photos」が用意されるほか、Kindleとの連携も強力になっています。

iCloud Drive

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 Appleが運営しています。iOS 8で提供開始が予定されるストレージサービスで、バックアップが中心だった従来のiCloudと異なり、任意データの保存や共有が可能になっています。

MEGA

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 MEGAが運営。無料で50Gバイトまで利用可能です。強力な暗号化機能を備えるほか、モバイルアプリ、各ブラウザ向けの拡張機能も用意されるなどプラットフォームは多彩になっているのがうれしいところです。

Bitcasa

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 Bitcasaが運営しています。無料で5Gバイトまで利用可能で、友人の紹介でさらに15Gバイトが追加されます。

僕は、おすすめする使い方は、Dropbox と Googleドライブをそれぞれ補完しながら使う方法です。Dropboxで日常の仕事でファイルの共有を行い、ある程度まとまった仕事はGoogleドライブに移すというようにしています。とても大切なファイルは、どちらにも残して置くことを意識すれば、どちらか一方のサービスが終了するということになってもあせることはないと思います。