米Googleは1月30日、これまで年額399ドルで提供してきた3Dマップサービス「Google Earth Pro」を無料化したと発表しました。
「Google Earth」といえば、バーチャルで地球上のどんな場所にもひとっ飛びし、リアルな 3D の建物や航空写真、起伏のある地形をぜひ体験でき、都市や名所、各地のお店やサービスを検索することもできることで、使っている方も多いのではないかと思います。ただ、年額399ドルも払って、Pro会員になった人は少ないと思います。しかし、GoogleはGoogle Earth Proの有料会員制をやめて、完全に無料にしました。無料となれば使わない手はありません。
しかし、無料とはいうものの、ライセンスキーは必要です。専用ページの「Download」をクリックすると表示されるサインアップページ(本稿執筆段階ではまだ英語)で電話番号や会社名などの必要事項を入力すると無料のライセンスキーが届きます。なお、すでにPro版ユーザーのライセンスキーを持っている方は、自動的に延長されるそうです。

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Googleは2005年、「Google Earth」を無料でリリースした際に、無料版とは別にGPS端末との連係機能などを持つ年額20ドルの「Google Earth Plus」と、さらに高機能な商用利用向けの年額399ドルのGoogle Earth Proをリリースしましたが、Google Earth Plusは2008年に廃止されました。無料版にもPlusの多くの機能が追加されたことが理由で、希望ユーザーはGoogle Earth Proを年額399ドルで利用できるようになっていました。

Google EarthにはないGoogle Earth Proの主な機能をまとめてみました。

1 高解像度の画像印刷
2 地図作成
3 距離や面積の計測
4 高精細なカスタム動画作成
5 最大テクスチャサイズ(レイヤー画像の容量上限)以上のテクスチャのインポート
6 住所のジオコードの一括作成
7 GIS(地理情報システム)データのインポート
8 GIS画像のインポート
9 人口統計、地籍、交通状況のデータ表示

これらの機能を利用すると、Google Earth上の建設予定地に仮想のビルを3Dで構築し、周囲への影響などをシミュレーションするなどの使い方もできるようです。