「LibreOffice」v4.4.0を公開
ユーザーインターフェイスの改善や電子署名されたPDFの作成機能、フォントの追加など
LibreOfficeは、米Sun Microsystemsが米Oracleに買収されたことをきっかけに、OpenOffice.org開発コミュニティの主要メンバーが2010年9月 に設立したThe Document Foundationが開発しているオープンソースのオフィスソフトです。このオープンソフトは、(徳島県が行政事務用パソコンの標準オフィスソフトをOpenOffice.orgからLibreOfficeに移行したことで、あまりにも有名です。2014年1月に更新するパソコンからLibreOfficeを導入しているようです。)
徳島県は、すでにサポート期限が切れている一太郎、Excelはインストールしないという取り組みにより、購入する場合のライセンス料を約1億円削減しています。
このような取り組みは、先進的な行政機関が次々と導入しています。どうして、本県では導入しないのか、不思議です。
そのLibreOfficeがバージョンアップしました。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできるます。
「LibreOffice」は、「OpenOffice.org」から派生したオープンソースのオフィス統合環境であり、Windows/Mac/Linuxのマルチプラットフォームで動作し、“スタートセンター”と呼ばれるランチャーのほか、ワープロソフト「Writer」、表計算ソフト「Calc」、プレゼンテーションソフト「Impress」、図形描画ツール「Draw」、数式エディター「Math」、データベースソフト「Base」から構成されています。この、マルチプラットフォームは大きな魅力の一つです。今後、LibreOfficeが業務用として受け入れられ、性能に問題がないと判断されれば、プラットフォームを無償のOS Linuxに移行できるからです。そうすれば、削減できる費用は莫大なものになるでしょう。なぜなら、MS WINDOWSに対するライセンス料が発生しなくなるばかりか、ネットワークで結ばれているクライアントに対するライセンス料も軽減されるからです。もちろん、保守費用は発生するでしょうが、それはMS WINDOWSと変わらないか、安価なはずです。
さて、本バージョンは、「LibreOffice」の9つ目のメジャーリリースとなります。メニューバー・コンテキストメニュー・ツールバー・ステータスバー・ルーラーといったコンポーネントが再デザインされ、より使いやすくなっています。また、Windows環境では“OpenGL”を利用したUIアニメーションにも対応しています。
さらに、電子署名されたPDFの作成に対応、インポートフィルターの追加や改善によりファイルの互換性も向上しています。もうひとつの改善点は、Microsoftのプロプライエタリフォント「Cambria」「Calibr」の代替として、自由なライセンスが適用された「Caladea」「Carlito」を導入していることです。これにより MS OFFICEとの互換性が向上しているものと思われます。

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ダウンロードは、LibreOffice - 窓の杜ライブラリから行うことができます。   
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/libreoffice/