パソコンの処理速度を上げたければ、今まではメモリを増設するのが定番の方法でした。しかし、今ではそれほど必要でもないことがわかりました。という記事がありました。
では、メモリの容量はどのくらいあれば十分なのか知りたくなりますね。
アメリカのテクノロジー系ウェブメディアの「TechSpot」が、同じシステム構成でメモリの容量だけを4GB、8GB、16GBと変えて、アプリのパフォーマンスを比較したそうです。その結果、メモリを16GBにしても、8GBの場合に比べて大きなメリットはなかったそうです。起動中のアプリが8GB以上のメモリを使っている場合でさえ、違いは少なかったというから驚きです。
「TechSpot」のテストは、Windows 10をインストールしたデスクトップPCを使って行われました。ブラウザ2つを起動して、合わせて10個以上のタブを開き、さらに「Postbox」「Photoshop」「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Dropbox」などのアプリをバックグラウンドで動作させて、メモリが4GBの場合、8GBの場合、16GBの場合のパフォーマンスの違いを調べています。
その結果、起動中のアプリを全部合わせたら12GBものシステムメモリが必要な場合でも、メモリ16GBの構成で顕著にパフォーマンスが向上するということはなかったそうです。
メモリが16GBあることで、8GBの場合よりもはっきりと差がついた唯一のケースは、圧縮・解凍ソフト「7-Zip」で、巨大なファイルを圧縮した場合でした。ただし「TechSpot」では、これほど極端に大きなファイルを圧縮するような機会はまずないと断っています。
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今回のテストでは、その多くでメモリは4GBあれば十分という結果が出ていますが(米Lifehackerでも数年前に同様の結論を出しています)、「TechSpot」の記事では、現状でもっともコストパフォーマンスが良いのは8GBだとしています。
しかし、軽量Linuxならば512MBあれば十分動作しますし、2GBもあればサクサク動作することを考えると、4GBで十分という結論は当たり前すぎます。
早く、世の中が軽量Linuxという選択があるということに気づいてくれるといいのですが。