wattOS R8 の LXDE による最低要件は公式に下記スペックで公開されています。
  • CPU: Pentium 3 クラス
  • メモリ: 192〜256MB

Microwatt はメモリ 128MB でも動作するようです。僕はLXDEをUSBメモリにインストールして使用してみましたが、とても軽快にしました。そこで気を良くしたのでwattOS R8 MATE をインストールして日本語化することに挑戦してみたいと思います。その次に、無料で配布されているKing Office を導入し、これを日本語化してみたいと思います。もちろんUSBメモリにインストールしますが、内蔵のハードディスクでも同じ方法が採れます。


1 僕が使用したUSBメモリは16GBのものです。ラックにたくさん入って売られているもので、1000円でした。


IMG_4093


2 次のようなパーティションをUSBメモリに作成しました。Gpartedなどというツールを使用すると簡単に作成できると思います。


Screenshot--dev-sdb - GParted


Label MS WINDOWS という領域は文字どおりMS WINDOWS とやりとりできるように、先頭に ntfs で作成します。

Label Puppy Linux はPuppy Linux をインストールする領域で ext4 で作成しました。

Label wattOS R8 は本命のwattOS をインストールする領域で ext4 で作成しました。


3 wattOS R8 MATE をDOWNLOAD HERE からダウンロードします。そのisoファイルからインストールCDを起動してすると、次のような画面になります。


Screenshot01


4 デスクトップ上にあるInstall wattOSをダブルクリックするとインストールが始まります。Languageは当然Japaneaseを選択しました。


Screenshot01

5 TimezoneはAsia/Tokyoです。


Screenshot-


6 Keyboad layautを選択します。


Screenshot-


7 usernameなどの情報を決定します


Screenshot-


Screenshot-


8 wattOSをインストールする場所を指定します。僕の場合はUSBメモリを指定しました。USBメモリは /dev/sdb や /dev/sdc と表示されていることが多いようです


Screenshot-

9 Mount Point を ルート / にしました。Formatは ext4 としました


Screenshot


10 1つのUSBを3つのパーティションに分けて wattOS は sdb3 にインストールすることにしました


Screenshot-1


11 ブートローダーはUSBメモリにインストールしました。他のコンピュータでもwattOSを使用することを考えると、USBメモリにインストールするのが一番いいと思います。


1_Screenshot-


12 インストール情報の確認画面です。「Install」をクリックして終了するのを待ちます。


2_Screenshot-


13 wattOS R8 LXDEと違って画面の表記は日本語化されていますが、このままでは日本語入力ができません。ここから、完全な日本語化を行います。まず、端末を起動して、下記のようなコマンドを入力します。一行ずつ実行してください。


$ sudo apt-get update

$ sudo apt-get dist-upgrade

$ sudo apt-get install fonts-droid fonts-vlgothic ibus-mozc iceweasel-l10n-ja

 


3_Screenshot-masakazu@wattos: ~


14 次に日本語入力ができるように「ibus」の設定をします。システムの設定から「ibusの設定」を選択します。


4_Screenshot-2


15 「インプットメソッド」から「Mozc」を追加して終了です。これで日本語入力が可能となります。


6_Screenshot-IBus の設定-1


7_Screenshot-3


16 次に無料のKingSoftOfficeをダウンロードして、日頃の業務に使用できるようにします。http://wps-community.org/download.html から kingsoft-office_9.1.0.4280~a12p4_i386.deb をダウンロードします。


Screenshot-Downloads - Kingsoft WPS Office Community - Iceweasel

17 ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストールできると思っていましたが、アーカイブが起動するだけでしたので、端末を起動してコマンドからインストールしました。


Screenshot-KingSoftOffice


18 端末から kingsoft-office_9.1.0.4280~a12p4_i386.deb をインストールしたディレクトリに移り、


    $ sudo dpkg -i  kingsoft-office_9.1.0.4280~a12p4_i386.deb


を入力します。後はインストールが終了するのを待ちます。


Screenshot-masakazu@wattos: ~-Downloads-KingSoftOffice-1


19 このままでもメニューにKingSoftOfficeが登録できて、使用できますが、KingSoftOfficeのメニューが日本語になっていないので、日本語化を実行します。


20 これには、gitから日本語関係のデータ等を持ってきてインストールすれば良いのだが、wattOS R8 にはgitがインストールされていないようでした。

$ git clone git://github.com/wps-community/wps_i18n.git
$ sudo apt-get install libqt4-dev
$ cd wps_i18n
$ cd ja_JP
$ sudo make install

21 Debian系のOSでgitのパッケージをインストールすると最新のstableなgitではないことが多いので、次の方法でリポジトリを追加してインストールします。


sudo apt-get install python-software-properties
sudo add-apt-repository ppa:git-core/ppa
sudo apt-get update
sudo apt-get install git


22 21を実行した後で、20を下記のコマンドを実行するとうまく行きました。これにはしばらく時間がかかりますので、コーヒーでも飲みながら待ちましょう。


$ git clone git://github.com/wps-community/wps_i18n.git
$ sudo apt-get install libqt4-dev
$ cd wps_i18n
$ cd ja_JP
$ sudo make install


Screenshot-masakazu@wattos: ~


23 最初にKingSoftOffice を起動するとライセンス認証を求められます。「I Accept」を選択します。


Screenshot-Kingsoft Office


24 Writer(ワープロ)を起動してみました。きちんと日本語化されています。



Screenshot-Kingsoft Writer 2012 - [ホーム]

25 きちんと日本語入力もできました。もちろん表計算やプレゼンテーションもきちんと日本語化されていました。


Screenshot-4