CDやUSBに入れて持ち歩く用途のライブ起動専用ディストリビューションのWindOS(Debian 6.0 squeeze ベース)をHDDにインストールできるようにしたディストリビューションとして、Kona Linuxの開発がスタートしましたが、今回は国産のKona Linux 3.0が正式にリリースされました。ダウンロードは http://simosnet.com/livecd/konalinux/ からできます。
そもそも、「Kona」という名前の由来は、「コナコーヒー」の産地であるハワイ島の「コナ」という地名から。そのため、起動画面や壁紙にはコーヒー豆やコーヒーカップなど、コーヒーをイメージしたものが採用されています。作者がよほど、コーヒーが好きなのかもしれません。
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Kona Linuxの特徴として、最初から主要アプリケーションが装備されており、インストール直後から日本語入力が出来るなど、Linux初心者でも手軽に使えることです。 その一方で、豊富なDebianのパッケージを利用できる利点も兼ね備えそなえています。
今回のKona Linux 3.0(Debian 8.0 jessieがベース)の発表によって、バージョン2.3の8種類に加え、Kona Linux ファミリーにCinnamon(英語版)、Enlightenmentのデスクトップ環境も追加されています。
良いことばかりのKona Linux 3.0ですが、起動時のメモリ消費は、2.3の起動時のメモリ消費より、少なくとも50MB以上増加しています。
また、CD-ROMに収まらなくなったのも、残念ですが、魅力あるディストリビューションであることには変わりありません。