NASAが地球&宇宙の自走車開発で日産と提携 なぜ、Googleではないのだろう?
2015年1月14日水曜日
日産はカリフォルニア州サニーベールというところに、自動運転の研究をしている「日産総合研究所シリコンバレーオフィス」を開設して2年目です。また、NASAエイムズ研究センターがあるのは車で10分ぐらいの隣市マウンテンビューです。開発の大半はこのシリコンバレーで行っています。
NASAは技術革新では最先端の技術をもっているのはご存じの通りです。火星に探査機を飛ばして、転げ回せるほどなわけですが、自動運転にかけては日産の方が一枚上手だという情報があります。もしかしたら、そこにNASAは興味を示しているのかもしれません。
NASAエイムズ研究センターのPete Worden所長は、下記のように語っています。「うちは火星に探査機を1台もってます。これがそんなに自律とは呼べない代物なんです」「これからもっと宇宙の遠いところ、もっともっと危険な場所に行くにあたって、自律走行の技術はどうしても加えなければならないところです」
そこで日産リーフをNASAエイムズ研究センターで実験して習得を目指す、という理由のようです。
では、なぜGoogleではないのでしょうか?自走車であれば、NASAのすぐ隣でグーグル本社も朝から晩まで研究をやっています。
事情はよくわかりませんが、注目しておきたいのは、同じ自走車は自走車でも日産のアプローチはGoogleとはだいぶ違うということです。Googleはゼロから自走車開発を進めてきました。一方、日産は2020年までに既存の高級セダンに1,000ドル(12万円)も追加すれば自走のセダンにアップグレードできるようなものの実現を目指しているといっています。NASAの考えは、宇宙の車に自律走行の技術を「加えたい」ことから、追加を行いやすいのは「ゼロから開発してきたGoogle」より、オプションとして追加できる日産の考え方に軍配があがったのかも知れませんが、真実はわかりません。
日本人の僕にとって、社長はどうであれ、日本の会社が注目されることはうれしいことです。しかし、最近のGoogleをみてみると、ブラウザであるFirefoxのデフォルトの検索がYahoo!に代わったり、Googleから離れていく団体が多いような気がしてならないのです。これだけ、魅力ある会社はいつまでも続いてほしいと願ってるのですが。資本をみるとそんな心配はいらない気はするのですが。