メモリー使用量は77MバイトのwattOS R7 Microwatt Edition
wattOSのインストールイメージは、「PlanetWatt公式サイト」でISOイメージファイルを入手できます。ISOイメージのファイルサイズは454Mバイト。最近では珍しくCD-Rに収まる大きさです。Puppy Linuxと同様に、CD/DVD-RメディアやUSBメモリーに書き込んでライブメディアを作成できます。ライブ起動後は、ユーザー名「guest」、パスワードは空でログインする。無線LANへの接続は「Edit Connections」で「Wi-Fi」の「edit」ボタンを押し、「Wi-Fi Security」タブで「Password」欄を入れます。 インストールするには、「Preferences」の「Install wattOS-R7 Microwatt」をクリックする。Ubuntu 13.04と同じインストーラーが起動しますが、日本語ロケールは含まれていないので「English」を指定して進めるようになります。
本家からダウンロードして、日本語化をするというのが一番オーソドックスな方法ですが、最初から日本語化されたイメージをダウンロードしたい場合は、ライブCDの部屋からもダウンロードできます。次のリンクをクリックするとwattOS-R75-Microwatt-jp.isoダウンロードが始まります。
本家からダウンロードして、自分自身で日本語化したい場合は次のようにします。
日本語フォントと日本語入力ソフト(日本語IME)「Mozc」の追加、言語ツールの補完インストールなどで日本語環境を使えるようにします。
1 タスクバーの「Terminal Emulator」で端末を起動し、次のコマンドを入力します。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install language-pack-ja language-selector-gnome ibus-gtk3 fonts-takao ibus-mozc wamerican wbritish ibus-anthy
2 パッケージのインストールが完了したら、「Preferences」-「Language Support」で「日本語(日本)」の優先順位を最上位にし、ログインし直してからiBusの設定ツールで日本語IMEの状況表示(言語バー)を有効にします。
インストールしただけでは有効になりませんので注意してください。
3 次にターミナルから、次のコマンドを入力します。
$ ibus-setup
4 「IBusの設定」が起動したら、「General」タブの「Show language panel」は「Always」にしておきます。半角/全角キーまたは[Ctrl+Space]キーで日本語モードに切り替わるようになります。
5 標準の端末(Eterm)では、設定ファイルを書き換えなければ日本語を表示できません。そこで日本語対応の端末ソフトに切り替える。「設定」-「Synaptic」で「sakura」と検索するか、Etermで次のように入力します。
$ sudo apt-get install sakura
少し残念なこと 使いやすくなったwattOS R7 Microwatt Edition。ただ32ビット版の場合、今のUbuntuベースのディストリではPAE(Physical Address Extension)対応のCPUが必要になります。PAEはPentium Pro以降に搭載されたアドレス拡張機能。この機能が使用できないと動作しないことになります。 軽量のOSを選択するというのは古いコンピュータを有効に利用したいという方もいると思いますので、このへんは解決してほしいところです。