Ubuntu(linuxBean12.04.4)をunetbootinを使用しないでUSBモリにフルにインストールして、USBメモリの容量すべてを活用する方法を考えてみました。しかも、保存したデータをWindowsからも読み込める領域も確保することを試みました。
こんなことができるようになったのは、最近、大容量のUSBメモリーが安く買えるようになったからに他なりません。この記事を書くのに使用したUSBメモリは8GBで700円しませんでした。また、16GBのものも同時に購入しましたが、1200円ほどで手に入れることができました。
以前unetbootinというフリーソフトを使用して、ubuntuをUSBメモリにインストールして使用していましたが、unetbootinは、基本的にUSBメモリをライブCDの代わりに使用するというコンセプトのような気がします。作成したUSBメモリを覗いてみると/cdromというディレクトリが作成されていて、USBメモリも4GB前後しか活用できていません。設定ファイルなどはunetbootinの起動時に保存領域を指定できますが、それも4GBの中で設定されてしまいます。USBメモリの容量をフル活用して、MS OFFICEなどをインストールして、仕事環境をまるごとUSBメモリに確保したいものにとっては、少し不満が残ります。そこでUSBメモリをハードディスクのように扱い、そこにUbuntuをフルインストールする方法をとることにしました。

1 まずは、はじめにUSBメモリのパーティションの設定が必要です。
USBメモリをコンピュータにセットして、あからじめ作成しておいたUbuntuのライブCDを起動します。デスクトップが現れたら、パーティション編集ツールである「GParted」を起動します。僕の場合USBメモリは/dev/sdb1にマウントされていました。ここから、USBメモリのパーティション操作を進めていくので、USBメモリがどこにマウントされているか必ず確認してください。まちがって操作してしまうと既存のハードディスクにあるOSを削除してしまうことになりかねません。容量も表示されるのでUSBメモリのものと一致するか確かめましょう。

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2 では、いよいよUSBメモリのパーティションを分割を始めます。
USBメモリをパソコンのUSBスロットに挿した状態で、「GParted」を起動させます。GPartedが起動したら、右上端の「/dev/sda  (xxxGiB)」と表示されている部分をクリックしてみると、本体のディスク以外に、「/dev/sdb (USBメモリの容量)」が現れるので、選択しましょう。通常、USBメモリは、FAT32形式でフォーマット済みとなっていると思います。緑の枠内で右クリックして「アンマウント」を選んで、編集可能な状態にします。

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3 次はもう一度右クリックして削除を選択します。

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4 右クリックから「新規」を選択して、WindowsやMacなどでも読み書きができる領域を作成します。「新規パーティションの作成」画面が別ウィンドウで出るので、「fat32形式」で好きな容量で、左詰めで、すなわち先頭部分に領域を確保します。実はWindowsでは、ext2,3,4などのLinux形式のファイルシステムの領域を、またいで参照することができません。WindowsやMac上でこのUSBメモリを挿した時に、データを読み書きできるようにするには、このように先頭部分に「fat32形式」で領域を確保しておく必要があるようです。

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5 次に「追加」ボタンをクリックして、続けて残りの部分にUbuntu用に「ext4」形式などで領域を確保します。データの書き込み回数に制限があるUSBメモリということを考慮して、スワップ領域は、作成しないようにします。
次に編集から保留中のすべての操作を適用するを選択します。



完了するまでしばらく待ちます。

6 いよいよUSBメモリにLinux(linuxBean)をインストールします。
通常のインストールと同じ手順と同じですが、次のの画面がUSBメモリーへのインストールのポイントとなるところです。インストールの種類で必ず「それ以外」を選びます。順をおって説明します。

  1. Ubuntu の CD/DVD を使って起動します。

  2. ライブ起動を選び

    「live」を選び、Enter キーを押します。

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7 インストールの開始

「linux Bean 12.04 のインストール」を起動します。


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8 ようこそ画面

日本語」を選び, 「Ubuntu をインストール」をクリックします。


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9 Ubuntu のインストール準備をします。
 「チェック」する箇所がありますが,納得できる場合に限り「チェック」しましょう。「インストール中にアップデートする」はチェックをしなくても大丈夫です。


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10 ディスク領域の割り当てをします。
ふつうは,「ディスクを削除して linuxBean をインストールを選び 「進む」をクリックしますが、ここでは必ず「それ以外」を選びます。当然ですが、選んだディスクのファイルは全て「削除」されますので注意してください。

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11 ディスク領域の割り当てをします

「該当する箇所のデータは全て消える」ことに納得した上で「インストール」をクリックします。

もちろん、etx4でパーティション設定した場所にインストールします。


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12 あとは悩む設定はありません。

どこに住んでいますか?

タイムゾーンとして「Tokyo」を選び, 「進む」をクリックします。


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13 キーボードレイアウト

キーボードを選び, 「進む」をクリックします。


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14 ユーザ名とパスワードを設定します。

あなたの名前」(初期ユーザのフルネーム)と, ホスト, 「ユーザ名」(初期ユーザのユーザ名)と, 「パスワード」を設定し, 「進む」をクリックします。


15 インストールが始まるのでコーヒーでも飲んで待ちましょう


16 再起動して、USBメモリから起動します。当然ですがBIOSをUSBメモリから起動するように設定しておいてください。


17 現在のUSBメモリにインストールしたUbuntuのディスクトップ画面です。

ほとんど仕事に困ることはなくなりました。

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