LibreOffice Online」が年内テスト開始を目指して進んでいます「LibreOffice Online」の頭文字をとって(LOOL;ロール、というそうです。)CollaboraのTor Lillqvist氏による「LibreOffice On-Line serverの発表は、タイトルの通りLOOLのサーバーサイドの実装についてのものです。
 多分これは、Microsoft Office Onlineを意識しての開発だと思います。lool01

 LOOLサーバーは、現状はLinuxでのみ動作しています。各セッションごとの描画を行うプロセスがそれぞれ独立に起動し、そのプロセスが「LibreOffice SDK」というインタフェースを通じてLibreOfficeそのものを呼び出し、表示用のビットマップをタイル形状で得て、それぞれのタイルビットマップをPNG形式でクライアントに渡すという実装になっているようです。さらに、セキュリティ面にも考慮されており、各レンダリングプロセスは軽量コンテナ(chroot jail)で分離されているということです。なんといっても、大きなポイントはLibreOfficeの描画エンジンがそのまま使われていることです。そのことにより、デスクトップ版のLibreOfficeと全く同じ表示になることが期待できます。
 今から楽しみですね。ますます、ネットワーク、ブラウザ、クラウドだけのコンピュータの世界が広がりそうです。

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