DebianDog、slacko、android-x86 トリプルブート!製作 詳細解説 その6 トリプルブートのためのブートローダーの設定
2016年2月28日日曜日
DebianDog、slacko、android-x86 トリプルブート!製作 詳細解説 その6 トリプルブートのためのブートローダーの設定
おはようございます。7:10分です。今日は、天気予報ではあまり寒くないといっていましたが、結構寒いです。
DebianDog、slacko、android-x86 トリプルブートのUSBメモリーがことのほか仕事に役立っているので、その作成方法を詳しくメモに残しておきたいと思います。
今回はPuppyLinux slackoをインストールして、DebianDogとのデュアルブート環境を構築していきます。
これが完成すれば、androidで動作するアプリケーション、debianで動作するアプリケーション、SlackwareやPuppyLinuxで動作するアプリケーションをUSBメモリー一本で使い分けることができるので便利ですよ。
トリプルブートUSBメモリー作成の工程一覧
1 USBメモリーのパーティション分割
2 3つのOSのISOファイルのダウンロード
3 ISOファイルからライブCD(インストールCD)の作成
4 いよいよインストール
a DebiandDogのインストールと起動の確認
b Slackoのインストールと起動の確認
c android-x86のインストールと起動の確認
5 Slackoでブートメニューを作成
6 DebianDogのカスタマイズ
a 一般ユーザーの追加
b flash playerのインストールとバージョンの確認
c LibreOfficeで仕事の環境を整える
d MS WINDOWSのアプリケーションを動作させる Wineのインストール
e Adobe Airのインストール
d 「縮小専用」のインストール
e 「TeraPad」のインストール
8 Wineの日本語入力の設定
* PuppyLinuxのWineの設定との比較
以上のように勧めていきたいと思います。
1 今日は、32MBのUSBメモリーのパーティション分割を行います。
OSは何でもいいのでメニューからGpartedを起動して、以下のようにパーティションを分割しました。
ntfs領域にはandroid-x86をインストールします。またMS WINDOWSとデータのやり取りをする領域です。
最初のext4の領域にはDebianDogをインストールします。
次のext4の領域にはSlackoをインストールする計画です。
2 次に、必要なISOファイルをダウンロードします。
まず、Debiandogをダウンロードします。
DebianDog-Jessie-jwm_icewm-2915-09-02-PAE-jp.iso 2016-02-15 11:34 446M
さらに、Slacko androidーx86 をダウンロードします。
slacko-6.3.0.iso 2015-Nov-16 07:37:49 208M
続いて、android-x86をダウンロードします。
android-x86-4.4-r5.iso (日付: 2016-02-06, サイズ: 451.6 MB)
これらの3つのISOファイルから、ライブCD(インストールCD)を作成してください。作成方法はどのOSでも良いのでISOイメージを焼きつけられるmこのなら何でもかまいません。下の図はPuppyLinuxのPburnの例です。
4 いよいよインストールを行います。
まず、DebianDogのインストールCDをセットして起動します。
1 メニューから、システム>DebianDogFrugal インストールを選択しました。以前、僕はフルインストールの方を選んでいましたが、PuppyLinuxはFrugalインストールの方が良いとの記事を読んで、その時からFrugalインストールをするようになりました。
2 どのパーティションにインストールするか、ソースファイルはどこにあるか聞いてきます。下野津では、パーティションはうSBメモリーのsdb3、DebianDogのフォルダーはCD−ROMである/mnt/sr0/liveを選びました。もちろんダウンロードしたisoファイルでもインストールできます。どちらでも好きな方を選べば良いと思います。
3 ブートローダーをどこにインストールするか聞いてきます。DebianDogをインストールしているUSBメモリーのsdbを選びました。「OK」をクリックします。
4 インストールがはじまりました。
5 インストールが終了しました。これで、インストールしているCD−ROMを終了して、USBメモリーから起動すると DebianDogが立ち上がるはずです。
以上で、DebianDogのインストールは終了です。次はPuppyLinuxのSlackoをインストールし、デュアルブートの設定をします。その後、androidーx86をインストールしてトリプルブートUSBメモリーを作成します。
いよいよ、slackoのインストールインストールです。
まず、slackoのライブCDを起動します。今回は、ライブCDを利用してのインストールではなく、簡易インストールを行います。
1 ライブCDを作成するときに利用したslacko-6.3.0.isoをクリックすると、ISOの内容が下記のように見えます。
CDのアイコンをクリックします。
2 現れたすべてのファイルをUSBメモリー適当なフォルダを作成してコピーします。僕はsdb4にコピーしました。
3 メニュー>セットアップ>Grub4Dos ブートローダーの設定 を選びます。
4 下の図のように、USBメモリーにインストールされているOSを認識してくれます。残念なことにDebianDogは認識してくれません。
5 OKを押して、とりあえず認識されているOSのブートローダーを設定します。
5 次に、手動でDebianDogを起動できるようにします。menu.lstを編集します。
6 DebianDogの起動が記述されているmenu.lstがあるはずですので開きます。
7 Debiandogの起動にはたくさんの種類がありますが、起動後の変更を保存するものを選んで、作成したブートローダーのmenu.lstにコピーして保存します。
これで、再起動するとDebianDogを含めた起動リストが現れて選択できるようになり、デュアルブート環境が構築されました。次回はandroid-x86をインストールしてトリプル環境を構築します。
せっかく、DebianDogとslakoのデュアルブート環境を構築したので、続いて、slackoの日本語化を行います。
1 まず、lang_pack_ja-2.0.sfsをダウンロードして、slackoをコピーしたフォルダに保存します。
2 メニュー>セットアップ>SFS-Laod on-the-flyを起動します。
3 lang_pack_ja-2.0.sfsをロードします。
4 日本語環境の設定を行います。
5 メッセージのとおりにXサーバーを再起動すると、日本語表示、日本語入力ができるようになっています。
さて、いよいよ3つめのandroid-x86のインストール行います。
1 android-x86-4.4-r5のライブCD(インストールCD)を起動します。
2 下の図の「instllation」を選択します。
3 android-x86のために作成したパーティションsdb1を選択しました。
4 フォーマットするかどうか聞いてきます。あらかじめ「ntfs」でフォーマットしていますが、もう一度「ntfs」でフォーマットしました。おそらk必要はないと思います。
5 フォーマットをするかどうかの確認です。「Yes」を選択します。
6 ブートローダーをインストールするかどうか聞いてきます。ここはインストールするを選択しました。
7 Windowsを見つけたのでブートローダーから起動できるようにしますか?との質問です。「Yes」を選択しました。
8 GRUB2をインストールするかどうかです。「Skip」しました。
9 /systemディレクトリを読み書きできるようにするか?です。下の図では「Yes」を選んでいますが、僕にはあまり必要ないので「No」を選択しました。
10 android-x86のインストールが始まりました。
11 Disk Imageを作成するかどうかです。ここは必ず「Yes」を選択してください。圧倒的に速くなります。以前は2GBの制限がありましたか、今回のバージョンになって制限がなくなっています。
12 いよいよインストールも最終段階です。
13 android-x86のインストールが終了しました。ライブCD(インストールCD)を取り出してUSBメモリーから起動します。
14 androidが起動しています。
15 最初の設定です。「日本語」を選択しました。
16 無線LANの設定をします。
17 グーグルアカウントの設定です。
18 ログイン情報を設定します。
19 利用規約に同意します。
20 グーグルサービスの確認です。
21 「お支払い情報」の設定ですが、有料のアプリケーションをインストールすることなど僕には考えられないので「スキップ」しました。
以上でインストールは完了しました。 再起動すると。androidが起動します。
さて、android-x86のインストール、起動に成功したものの、このままでは、android-x86しかブートメニューに現れません。そこで今回はトリプルブートのためのブートローダーの設定を行います。
1 もう一度、slackoのライブCD(インストールCD)から起動して、ブートローダーを設定します。
もちろん、DebianDogやandroid-x86は検索されません。
2 ここで、menu.lstを編集します。androidのフォルダのgrubの中に、android-x86を起動するための記述があるので、slackoが作成したmenu.lstに追加します。同じ、menu.lstなので編集の時、間違わないようにしてください。また、DebianDogをインストールしたパーティションにもDebianDogを起動させるために記述がmenu.lstに記述されていますので、同じように追加します。実際に編集したmenu.lstは下の図のようになります。
実際に追加したものです。
title Debian-PorteusDog - changes to /live/ systemd
uuid 2c86d9b9-72db-4b2a-af38-885eec94a709
kernel /live/vmlinuz1 from=/ noauto changes=/live/ init=/bin/systemd
initrd /live/initrd1.xz
title Android-x86 4.4-r5
uuid 6EC230135B4F32A4
kernel /android-4.4-r5/kernel quiet root=/dev/ram0 androidboot.hardware=android_x86 SRC=/android-4.4-r5 initrd /android-4.4-r5/initrd.img
ここで、uuidの項目が元の記述にはなかったと思います。これは、デバイスを指定するためのものです。DebianDogは、僕の場合、sdb3にインストールしたので、端末から、sudo blkid /dev/sda1 とするとuuidがわかるので、それもmenu.lstに追加してください。そうしないと、ブートローダーはOSの場所がわからなくなり、起動できません。
もちろん、PuppyLinuxの場合はもともと「root」でログインしているので、sudoはいりません。
これで、やっと「DebianDog、slacko、android-x86 トリプルブート」ができるようになりました。
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